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れまでの努力の集大成であるモンドフェイズ 1を発表した

今年の初め、ピクリク氏は自身のハンドメイドウォッチの理想形を追求した、これまでの努力の集大成であるモンドフェイズ 1を発表した。これにコレクターは気づいていただろう。しかしほとんどの関係者は、どれほど特別な時計が生まれたかを理解していたとは思えない。

オーデマピゲ コピー ロイヤルオーク オフショアクロノ 26470OR.OO.1000OR.01

ロイヤルオーク スーパーコピー」のスポーティーな一面を強調した42mmケースの「ロイヤルオーク オフショア」。
リューズとプッシュボタンがブラックセラミックに変更された現行モデルです。
重厚感の溢れるピンクゴールドケースに「メガタペストリー」ダイアルがとてもスポーティな印象。
シースルーバックからは、彫金が施された22Kローターが美しい自社製クロノグラフムーブメント3126/3840がご覧いただけます。

ピクリク氏の過去の作品、特にユニタス6497をベースムーブメントにした5本限定のスケルトンウォッチ、FPSK2022は個人的に好みのスタイルではなかったが、ピクリク氏のスキルが成長していることは明らかで、彼が到達した作品の質の高さと仕上げは評価せずにはいられない。ドイツ語で星空を意味する“シュテルンヒンメル”は、ピクリク氏の天文時計をテーマにしたシリーズの第1弾で、美しいアベンチュリン文字盤とモンドフェイズ 1の前身となる、改良したETA6498ムーブメントを搭載したモデルだ。

モンドフェイズ 1では、ピクリク氏の素晴らしさを形作るすべてのパーツが、より洗練された独特な全体像として見ることができる。クリエイティブで、印象的で、読みやすく、そしてギミックにとらわれないモダンなデザインに仕上げられているのだ。輪列の一部だけを露出させ、あえてテンプを見せないという選択は、多彩に展開しているセミスケルトンウォッチとうまく差別化されていると感じる。ディテールの仕上げの美しさはもちろん、細部にまでこだわりが感じられるのもポイントだ。しかし、若い時計職人や新進気鋭の時計職人が、興奮して自分の功績を過剰にアピールしてしまうリスクは常に存在する。ピクリク氏がギアや歯車を含むすべての輪列をイチからつくり上げたということを実感したとき、私はこの時計がいかに特別なものであるかを理解したのである。

「ムーンフェイズは、私がハンドメイドの世界に本格的に足を踏み入れた最初の1歩です」と、ピクリク氏は言う。「何かを始めたいのであれば、どうすればゴールにたどり着けるかを考えなければなりません。そして、私のゴールは、非常に優れた、あるいはほぼ完璧なハンドメイドムーブメントを作ることにあります。でも初めて挑戦することなら、そのムーブメントで思いっきり失敗するだろうと、正直に思わなければなりません」

「モンドフェイズ 1については、この2年間開発を進めてきました。2年というのはそれほどまでに複雑だからという理由ではなく、すべてのパーツをさまざまな手法で5~10回つくっては結果を確認して、それを学ぶ必要があったからです。ユニタスムーブメントの設計を参考に、ゼロから自分で組み立てるため、しっかりしたベースから始めることができました。また、ムーンフェイズを配置するスペースも広く確保しています」

時計の仕上げと時計づくりの区別を大切にしている時計師であるからこそ、その仕上げはやはり素晴らしいものだ。ピクリク氏は、時計の仕上げにありとあらゆる技術を駆使している。例えば外装のスティール製チャプターリングはブラックポリッシュで仕上げており、また文字盤はフロスト加工、面取り、ポリッシュ仕上げを施し、同じくフロスト加工された“ボール”型ムーンフェイズの周囲は内角をつけてポリッシュ仕上げをしている。歯車や針、小さな歯までもが美しく手仕上げされている。

この時計のプロトタイプで最も素晴らしいディテールは、チャプターリングにある非常に繊細なアラビア・インド数字と、南半球から見たムーンフェイズである。ムーンフェイズは彼の父親の母国である、ブラジルで見られる伝統的な月にちなんだものだという。ピクリク氏は5年前にイスラム教に改宗したため、このように時計をカスタマイズしたが、オーダーの際は誰でもさまざまな数字で注文することが可能だ。

ピクリク氏は今年、このモンドフェイズ 1を20本生産する予定であり、価格は2万4000ユーロ(日本円で約350万円)で販売。ケースの素材などは、顧客のニーズに合わせてカスタマイズができるとのことだ。


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